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第1回千葉県外来種対策(植物)検討委員会 会議結果概要
日時平成20年7月18日(金)午後3時〜5時
場所県立中央博物館会議室
出席委員 宮田 昌彦 千葉県立中央博物館 自然誌・歴史研究部長
木村 陽子  千葉県生物学会 会員
天野 誠 千葉県立中央博物館 上席研究員
谷城 勝弘 千葉県立我孫子高等学校 教諭
古木 達郎 千葉県生物多様性センター 副主幹
県出席者 参事 生物多様性センター3名
議事
 ・挨拶
 ・委員紹介
 ・検討委員会の進め方について
 ・外来種植物リストの作成について


議事の概要
1.会長の選出
   宮田委員が会長に選出された。

2.主な意見
<外来種植物リスエの作成について>
《主な意見》
○委員以外の県内の外来植物の専門家に意見を聞いて個表を完成させていく必要がある。
○作ったリストを何に使うかだ。資料作りで終わってしまう可能性もある。外来植物がどんな性格のもので、どんな流れがこれまであったのか押さえておくことも重要だ。

《会長のまとめ》
○設置要項第5条の4項により、専門家をオブザーバーとして次回の会議によぶことにする。
○菌類と地衣類については専門家から聞き取りする。

<移入種について>
《主な意見》
○サトイソギクやハナイソギクは遺伝子かく乱の張本人のように言われているが、きれいな花でこれを取ってきて楽しんでいる人もいる。全部ひっこぬいてしまえというのもどうか。
○リストの用語変更や、2年かけてやるならランクを細分化する必要もあると思う。
○日本からいったん外国に出てった植物が再度日本に入ってきたときに、遺伝子汚染されていることもあるが見分けはつかない。これらの扱いはどうするか。

《会長のまとめ》
○県内の別地域から移ってきた植物、国内移入種についても外来種として扱うということにする。

<肘種改良・遺伝参レスルでの外来種>
《主な意見》
○鹿島港からの遺伝子組み換え菜種のこぼれ種が道路の周辺で発芽している問題がある。また、韓国、中国から来た種の中で、日本のとは形がちがうイワヨモギ、コマツナギが千葉にも生えている。こうしたことを問題にするなら取り上げるべきだ。把握しているのは限られているが、分かっている分だけでもよい。
○植木が九州から千葉にくることもある。本来なら外来個体群となるのだろうが、外見上は同じなのでこれらのリストアップは難しい。
○遺伝子の問題で言えば、植物園の樹木から遺伝子汚染が広がる可能性もある。野外で定着しているわけではないが危険はある。リスト化して警鐘を鳴らす必要がある。

《会長のまとめ》
○考え方の紹介として提言する必要はある。遺伝子レベルで異質なものについても外来種に位置づけるということにする。

<未定着種について>
《主な意見》
○まだ入ってきていないが気をつける必要があるのもあり、予防的な観点から千葉に分布していないものも対象とするべきだ。
○未定着種は外来種対策の主眼であるべき。動物は排除できる可能性があるが、シードバンクができた植物は取りきれない。防除は必要だが毎年の草刈と同じに過ぎない。入ってきていないものに対して対策が大事。
○未定着種の問題は感覚的な問題だが、外から来た植物が大繁茂して在来種が衰退してしまうことに、主眼をおかなければいけない。これまで管理されていた土地が荒れ放題になって、外来種が入ってきているところもある。こうした具体的な事例を調べて実情について議論できる場になればいい。アゾラクリスタータについては、三つの種を一つにしたようなもの。専門家も少なく、どこにどう広がっているのか詳細に調べるのは難しい。

《会長のまとめ》
○未定着種も外来種ということでリストに記載する。

<外来種として扱う時期>
《主な意見》
○史前帰化植物を取り上げるのは妥当ではない。あと50〜100年たったとき、今ある生態系を壊すわけではないので、防除の対象にはならない。また、史前帰化植物の客観的な判断を個別の種についてできない。
○帰化植物は記録として残っている、江戸時代ぐらいからのものを扱えばいいのではないか。
○時代は問わずに「史実によって帰化したことが確かめられる」というのがいいのではないか。

《会長のまとめ》
○「明治以降が中心で、史実がしっかりしているものは江戸時代も含める」と、「江戸時代以降」の二つの案として、継続して協議する。

<外来種の右響・蓬除の定義>
《主な意見》
○動物は一頭もいないというのはあり得るが、動物と植物は違う。理想は完全排除だと思うが植物では難しい。
○すでに侵入した植物の完全排除は無理。侵入の初期の過程で今の段階ならなるものなら完全排除はできるかもしれない。
○ナガエツルノゲイトウは船の運航や川の流れを止めてしまうこともある。切れっ端からも生えてきて完全排除は無理。軽減ということであれば草刈と同じになってしまう。完全排除をめざすのはいいが、できないことはわかっていることを目標とすることはどうか。
○種間競争は厳しい。その隙間ねらいが帰化植物だ。セイタカアワダチソウがはびこることと、はびこれる環境になっていることの二つの影響を在来種は受けている。帰化植物の影響を小さくするのとは別に、生育域の環境を復元するという項目も盛り込んではどうか。

《会長のまとめ》
○防除の目標としては、「完全排除、軽減」として、その中身については植物の特性を踏まえた記載をするということと、「完全排除、部分排除、生育環境の復元」の二つの案として、後日検討する。

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