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平成27年度カミツキガメ生息個体数の調査結果について

特定外来生物のカミツキガメについては、印旛沼周辺において繁殖が確認されており、県では平成16、17年度に実態調査を行い、生息個体数が成体約1,000頭との推定のもとに、平成19年度から捕獲事業を行っています。
しかしながら、年々、捕獲個体数が増加しており、生息個体数も増加している可能性があることから、今年度、生息個体数の推定等の現状把握を行い、この度、その調査結果がまとまりましたので公表します。

○ カミツキガメ生息個体数の推定結果

県の捕獲事業及び市町村・警察等による緊急捕獲のデータを用いて、過去の個体群動態を統計手法により推定しました。 これにより、次の結果が得られました(図1参照)。 平成27年度の個体数:中央値15,970頭(95%信用区間3,067〜41,360頭) ※ 主にわなで捕獲した背甲長約15cm以上の個体のデータをもとに推定しているため、成熟個体を中心とする推定値になります。
図1 カミツキガメの個体数推定値の推移
平成27年度の個体数推定値
中央値15,970頭
95%信用区間3,067〜41,360頭
50%信用区間9,687〜23,563頭

(参考)
生息個体数の推定に用いた統計手法(階層ベイズ法)について
明らかにしたい現象と誤差を伴って得られるデータの関係から、データをよく説明できるように未知の変数を推定する統計手法。県事業によるカミツキガメの捕獲データと市町村・警察による緊急捕獲データをもとに、これらの過去の推移が生息個体数や自然増加率を反映していると見なして、確率計算により算出したものです。推定値は、幅のある数値で示されます。

 

○ カミツキガメの増減予測

推定された個体数の中央値約16,000頭について、メス8,000頭(性比1:1)の増減予測を行ったところ、今後、個体数を減少させるためには、年間約1,250頭以上のメス個体を捕獲する必要があることが示されました(図2参照)。
図2 カミツキガメ(メスのみ)の捕獲個体数別・捕獲時期別の増減予測

○ カミツキガメの解剖による調査結果

(1)産卵時期の推定
 平成26年度に捕獲したカミツキガメのメス121頭を解剖して卵巣等を調べた結果及び野外における産卵確認の結果から、産卵時期は5月下旬〜6月中旬と推定されました。

(2)成熟サイズの推定
 上記解剖により、背甲長約17.5cmで、その半数以上の個体が成熟(産卵)することがわかりました。なお、現在、背甲長と年齢との関係を調査中です。

(3)サイズと産卵数との関係の推定
 背甲長が大きくなると1回当たりの産卵数も多くなることがわかりました。
 (背甲長約20cmで産卵数約20個、背甲長約30cmで産卵数約50個)



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