調査団報告2023年3月

生命のにぎわい調査団データの整理と紹介 : 団員数と報告地点データの地図化

2008年7月に生命のにぎわい調査団が発足してから、14年以上が経ちました。

ここ最近は、調査対象生物やデータの充実する生物を対象に、収集された報告データの地図化や分布パターンの紹介を定期的に行ってきました。

今号では方向性を少し変えて、生き物ではなく「団員数」や「報告地点」の分布パターンを紹介していきます。

市区町村別の団員数(2023年4月10日現在)

まずは、生命のにぎわい調査団の団員数を市区町村別に整理して地図化したものです(団員名簿にある現住所の市区町村をもとに作成)。

図から分かるように、調査団員は県内にまんべんなくいるのではなく、団員数が多い地域と少ない地域が偏って分布することが見てとれます。例えば、千葉県北西部の人口の多い地域には団員数が多く、千葉県東部や房総半島南部には団員が少ないことが分かりました。

このような団員数の偏りから、報告される情報も地理的に偏ってしまうことが予想されます。そこで、これまでに投稿された生き物報告を整理し、1km×1kmのメッシュ単位にして図示してみました。

生き物報告のデータのあるメッシュ(1km×1kmメッシュ, 2022年3月末集計版)

その結果、千葉県内の広範囲から報告があるものの、県東部や房総半島南部には空白地帯が広がることが分かりました。

つまり、現在報告される調査対象生物の生き物データ自体も地理的に偏っている恐れがあります。そこで、今後は団員数の少ない市区町村でも団員数が増えるように普及啓発を継続していく予定です。また、上記にあるように生き物報告データが無い地域で生き物を発見された際にも、積極的に生き物報告に投稿していただけるよう、こちらの普及啓発も積極的に行っていく予定です。

今後とも生命のにぎわい調査団の生き物報告をご活用いただき、千葉県内での野生生物の発見記録に関する貴重な情報をご投稿いただけますと幸いです。

調査団報告 2023年3月

3月分のデータ(Excel)は以下のリンクよりダウンロードできます

ただし、無許可で報告データを公開することを禁じます

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皆さんからいただく報告の中には、希少な生物の発見、生息状況の新たな発見、活き活きとした生きものの営み等の写真が多くあり、事務局としても大変楽しませていただいています。

外来種対策:外国産の生きもの・外来生物、国内でも他地域の生きもの・移入生物は、野外に放さないでください。
飼育した生きものは責任をもって、最後まで飼いましょう。外来生物によって、日本の在来の生物(植物、動物)は、大きな影響を与えられています。国内、千葉県の生態系と生息する生きものを守るためには、知る、調べる、行動する/駆除するなどが必要になっています。

外来生物に関する情報は

環境省「 環境省HPー外来生物法のウェッブページ 」をご覧ください。

  • 外来生物被害予防三原則
  • ~侵略的な外来生物(海外起源の外来種)による被害を予防するために
  • 1.入れない
  • ~悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本に入れない
  • 2.捨てない
  • ~飼っている外来生物を野外に捨てない
  • 3.拡げない
  • ~野外にすでにいる外来生物は他地域に拡げない。
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