昆虫

※ セミの鳴き声は東京都新宿区の松浦肇さんのご好意により提供いただいたものです。

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昆 虫

クマゼミ ツクツクボウシ ナガサキアゲハ  ヒグラシ ミノムシ類 ミンミンゼミ  ヤマトタマムシ

クマゼミ Cryptotympana facialis  
鳴き声

【体長】60~70mm 【体色】翅は透明で、背中はつやのある黒色。腹部の中程に白い横斑が2つある。【特徴】最も大型のセミでアブラゼミやミンミンゼミに比べ頭部の幅が広い。午前中早い時間と夕方に「シャオシャオシャオ」と喧しく鳴く。【環境】平地、市街地の樹林。【食性】樹液を吸う。【発生】成虫は7~9月に発生する。Top

ツクツクボウシ Meimuna opalifera 鳴き声

【体長】30mm 【体色】翅は透明。細身で黒っぽく、緑色の斑紋がある。【特徴】「オーシィ・ツクツク・オーシィ・・・」という鳴声を繰り返す。一日中鳴くが特に夕方よく鳴く。【環境】平地や低山帯の並木や樹林。【発生】成虫は7下旬~10月に発生する。特に夏の終わりに個体数が増加する。 Top

ナガサキアゲハ Papilio memnon 

【前翅長】60~80mm 【翅色】オスはほぼ全体が黒く、後翅外縁にわずかに赤い斑点がある。メスは後翅の中央部に白の細長い斑 点が数個外向きに並び、その外縁には赤い環状紋が並ぶ。【特徴】アゲハチョウ属の中でも翅が大きくて幅広く最大級。オスはクロアゲ ハ、メスはモンキアゲハに似るが尾状突起が無い事で区別できる。幼生では食性を同じくするナミアゲハと似るが、全長が4cmと大きく(ナミアゲハは3cm)、腹部背面に切れ込む斜めの帯が白く、細かい網目状の模様になる違いがある。 【環境】南方種。人里近くに普通に見られる。【食性】各種の花に飛来し、蜜を吸う。幼生はミカン科の栽培種を食草とする。【発生】成虫は年3~6回、4~10月に発生する。冬はさなぎで越冬する。【分布】近年、県北部での発見報告が相次いでいる。Top

ヒグラシ Tanna japonensis 鳴き声

【体長】オス28~38mm、メス21~25mm 【体色】翅は透明で、体色はほとんど赤褐色だが、頭部の複眼付近、前胸の縁と背面中央は緑色をしている。【特徴】「カナカナカナカナ・・・」と甲高く鳴く。【環境】広葉樹林やスギ・ヒノキの林に生息し平地から山地まで見られる。【発生】成虫は6月下旬~9月中旬に発生する。Top

ミノムシ(オオミノガ)  Eumeta japonica 

【体長】終齢幼虫は35~50mm、メス成虫は27~35mm、 オス成虫は30~40mm 、ミノの長さは20~35mm 【特徴】幼虫は枯れ葉や枯れ枝に粘着性の糸を絡めて袋状の巣を作って枝からぶら下がる。これをミノムシと呼ぶ。オスは羽化して蛾になるが、メスは羽化しても翅や脚を持たない。【環境】サクラ類、プラタナス、アカシア類、スギ・ヒノキ等の樹木に棲む。【食性】棲んでいる樹木の葉を食べる。【発生】幼虫は6月に発生し、10月までの間、各種樹木の葉を食べて終齢幼虫に成長する。ミノ内で越冬した幼虫は4~6月に蛹化、6~8月に羽化する。【繁殖】オスが飛来してミノの中のメスと交尾する。メスはそのままミノの中の蛹の殻の中に1,000個以上の卵を産む。【分布】中国より渡来したと思われるオオミノガヤドリバエの寄生により一時激減したが、オオミノガヤドリバエに寄生するハチが現れて、再び数を回復しつつあるといわれている。 Top

ミンミンゼミ Hyalessa maculaticollis 
鳴き声

【体長】33~36mm【体色】翅は透明で、胸部と腹部の境界付近が白い他は、通常黒地に水色と緑の斑紋がある。【特徴】幅の狭い頭部と太くて短い腹部を持つが翅を含めるとアブラゼミと同じ大きさになる。午前中によく鳴き、「ミーンミンミンミンミンミー」という鳴声を繰り返す。【環境】平地の森林、都市部の緑地。サクラ、ケヤキ、アオギリ等の木によく止まる。【発生】成虫は7~9月上旬に発生する。Top

ヤマトタマムシ Chrysochroa fulgidissima

【体長】30~41mm 【体色】全体に金属光沢のある緑色で、背中には虹のような縦縞が入る。【特徴】タマムシ科に属する細長い米型の甲虫。前翅は美しく死んでも変化が無いため工芸品に使われる。【環境】エノキやケヤキ、サクラ等のある雑木林とその周辺に棲み、真夏の炎天下に飛翔する姿が見られる。【食性】幼生は細長く白いウジ虫状で枯れ木の中でそれを餌として成長する。【発生】成虫は6~8月に発生する。冬はさなぎで越冬する。Top