●講演:味の素グループの生物多様性への取組み ~“いのちのために働く。”
味の素株式会社 環境・安全部 兼 CSR部 専任部長 杉本信幸 氏
- 講演内容 – 味の素グループの事業活動では、世界各地で農畜水産物を活用するなど、生物多様性の恵みを受けています。そのため、生物多様性の問題は、経営問題そのものという考えの下、2009年には、企業理念に「いのちのために働く」という文言を加え、持続可能な社会の実現への貢献を目指し、様々な取組みを進めています。
具体的な取組みとしては、海洋資源の専門家とともに行っている「カツオ標識放流共同調査」による資源管理や、異業種とのコラボレーションによる「環境活性コンクリート」の開発などがあります。
なお、国の平成25年版環境白書/循環型社会白書/生物多様性白書のコラムに、味の素グループの生物多様性への取組みが掲載されています。
参考:配布資料(pdfファイル:7.75MB)
●千葉県からの情報提供 : 生命(いのち)のにぎわい調査団の調査から、生きもののネットワークを考える。
千葉県生物多様性センター 副主幹 柴田るり子
千葉県の生命(いのち)のにぎわい調査団事業をとおした、生きもののネットワークづくりについての説明を行いました。
参考:配布資料(pdfファイル:3.29MB)
●企業の事例紹介
「生物多様性ちば企業ネットワーク」参加企業から事例を紹介していただきました。
○千葉県生物多様性センター 主幹 熊谷 宏尚
生物多様性ちば企業ネットワークの活動等についての説明を行いました。
○清水建設株式会社 環境・技術ソリューション本部 環境・エネルギーソリューション室 アセスメント・生態系グループ 小田 信治 氏
道路を造ることにより便利になっている一方で、その裏で犠牲になっている動物もいる。そのため、研究者、環境団体、企業が集まってアニマルパスウェイ研究会を立ち上げ、樹上性小動物についてのロードキル対策である、「アニマルパスウェイ」を開発し、普及活動を行っています。
○株式会社グリーン・ワイズ 取締役 山田 義博 氏
会社としては今年109年目になります。企業緑地の企画、設計、施工や管理等を行い、自然とつながる毎日を提供することを仕事としています。
○鴨川シーワールド 開発展示課 森 一行 氏
シャープゲンゴロウモドキとミヤコタナゴの域外保全に協力しており、現在「千葉県の希少生物と保全」の展示スペースを設けることを検討しています。
※本ページは、セミナーの報告のため、記載内容はセミナー開催当時のものです。