特定外来生物ヒアリ・アカカミアリは、生態系等に大きな影響を及ぼすことが懸念されることから、当センターでは、県内への侵入・定着の防止に取り組んでいます。
1.ヒアリとは
和名:ヒアリ(別名アカヒアリ)
学名:Solenopsis invicta
原産地・分布:中南米原産(米国やオーストラリア、台湾、中国等に侵入・定着、日本国内は未定着)
特徴:①腹柄(胸と腹の接続部分)に2つの節があること
②触角の節の数が10節であり、先端2節が膨らんでいること
③大きさが2.5mm~6mmとばらつきがあり、一つの集団に様々な大きさの個体が混ざること
生態系等への影響:
①刺されると強い痛みを生じ、体質等によってアナフィラキシーショックを起こすなど、人やペット等への健康被害の恐れがある。
②電気設備・インフラ等に侵入し、故障させる恐れがある。
③農作物をかじって品質や収量を低下させたり、家畜を襲ったりすることや、貨物への混入などにより物流に影響を及ぼすなど、農業被害・産業への影響の恐れがある。
2.アカカミアリとは
和名:アカカミアリ
学名:Solenopsis geminata
原産地・分布:アメリカ合衆国南部~中米原産(世界各地の熱帯から亜熱帯に広く拡散、日本では硫黄島に定着)
特徴:①腹柄(胸と腹の接続部分)に2つの節があること
②触角の節の数が10節であり、先端2節が膨らんでいること
③大きさが3mm~5mmとばらつきがあり、一つの集団に様々な大きさの個体が混ざること
3.ヒアリ・アカカミアリと誤解されやすい生きもの
(1)キイロシリアゲアリ
ヒアリ・アカカミアリとの違い:
①体色が黄褐色である
②働きアリの体長が2~3mmと揃っている
③背中から見て、腹部がハート形をしている
(2)ヒメアリ
ヒアリ・アカカミアリとの違い:
①体調が1.5mmほどでかなり小さい
②集団のサイズが揃っている
(3)アリグモ
ヒアリ・アカカミアリとの違い:
①(クモの仲間なので)脚が4対(8本)ある
②特にオスのあごの部分がアリよりも大きく、目立つ
4.ヒアリ・アカカミアリと疑わしいアリを見かけたら
(1)ヒアリ・アカカミアリかどうか確認が必要な場合は、環境省「ヒアリ相談ダイアル」又はお住まいの市町村へご相談ください
(2)巣から離れた個体は、通常の殺虫剤で駆除できます。
(3)巣を刺激すると多数のアリが襲ってくる可能性がありますので、駆除しようとせず、関係機関にご相談ください。
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