特定外来生物カミツキガメについて

　千葉県では印旛沼とその流域において、特定外来生物のカミツキガメの定着・繁殖が確認されていることから、平成１９年度に「千葉県におけるカミツキガメ防除実施計画」を策定し、計画的な防除（主にワナによる捕獲)を実施しています。

１．カミツキガメとは

　和名：カミツキガメ

　学名：Chelydra serpentina

　原産地：北米から中南米（印旛沼流域に生息しているのは北米原産とされている）

　大きさ：背甲長約50cm、体重約35kgに達する

　特徴：①腹部の甲羅が十文字型になっており、手足が引っ込まない

　　　　②長く突起のある尻尾をもつ

　　　　③太く、鋭い爪をもつ

（１）千葉県におけるカミツキガメ防除実施計画書

　令和3年3月に、計画書を改定しました。

（２）千葉県事業及び市町村・警察等の緊急収容によるカミツキガメ防除実績

　千葉県では、平成18年度から令和4年度までに、市町村・警察等による緊急収容と合わせて、16,226頭のカミツキガメを捕獲しました。

年度	ワナによる捕獲	緊急収容 (市町村・警察等）	計
令和4年度	1,499頭	152頭	1,651頭
令和3年度	1,323頭	133頭	1,456頭
令和2年度	1,385頭	268頭	1,653頭
令和元年度	1,425頭	172頭	1,597頭
平成30年度	1,998頭	261頭	2,259頭
平成29年度	1,259頭	170頭	1,429頭
平成28年度	1,187頭	273頭	1,460頭
平成27年度	793頭	174頭	967頭
平成26年度	732頭	175頭	907頭
平成25年度	550頭	85頭	635頭
平成24年度	274頭	115頭	389頭
平成23年度	414頭	172頭	586頭
平成22年度	192頭	128頭	320頭
平成21年度	216頭	80頭	296頭
平成20年度	157頭	95頭	252頭
平成19年度	247頭	75頭	322頭
平成18年度	―	47頭	47頭

（３）令和元年度カミツキガメ生息個体数の推定結果等について

　令和元年度に、カミツキガメ生息個体数推定を行ったところ、令和元年度末時点で、約6,500頭のカミツキガメが生息していることが分かりました。（詳細は下記のリンクをご覧ください。）

　もし、野外でカミツキガメを見つけた場合は、手を出したり捕まえようとせずに、速やかに地元の警察署もしくは市町村の役場等に連絡してください。

   外来生物法では、特定外来生物の飼育・保管・運搬などが原則禁止となっています。
   危険ですので、絶対に自分では対応しないようにしましょう。
   また、法を知らないで飼育等していた場合などもカメを川に捨てたりせず、お近くの警察署か市町村の役場等もしくは当センターまでご相談ください。